炎症後色素沈着

治療の全て

炎症後色素沈着は

普段おこなっているシミ予防の中には、かえってシミを悪化させる要因になっているものがあるかもしれません。

この記事では、日々の生活で取り入れたいシミの予防策や、季節ごとに異なる気をつけたいポイントなどをご紹介していきます。

フラルグループ理事長
皮膚科専門医 髙田美子が
監修しています

炎症後色素沈着治療の全て

炎症後色素沈着
このページでは日常生活に取り入れやすい、シミ予防をご紹介していきます。


すべての予防を一気に行わなければいけない…というわけではなく、できるところから始めて、少しずつ予防方法を増やしていっても効果的ですので、ぜひ、手軽に始められるものから取り組んでみてください。

1.炎症後色素沈着とは?

炎症後色素沈着とは、炎症をきっかけに肌内部にメラニンが溜まってしまう状態です。

ニキビや湿疹、傷、火傷、虫さされなどの炎症が起きると、お肌は新しい細胞を作り、炎症によるダメージを回復しようとします。
その時、メラノサイト※が刺激をうけて、メラニンを過剰生成してしまうのです。

メラニンは、適量であればターンオーバー(肌の新陳代謝)により、一定期間で垢として肌の外に排出されます。
しかし、多量のメラニンは排出しきれず、肌内部に長い間蓄積してしまうのです。

※メラノサイトとは…表皮層の中に存在する、メラニンを作り出す細胞。

炎症後色素沈着の主な原因は大きく分けて2つ

①ニキビ、湿疹、虫さされ、傷、火傷などはっきりとした炎症によるもの

②洗顔などで肌を強くこする、刺激の強い化粧品、毛抜きの使用、ピーリングなどよる見た目にはわからない程度の炎症が長期的に続いた場合

2.炎症後色素沈着ができる原因

シミの予防として大切なことに、炎症を起こさないというポイントがあります。

日焼け止めの落とし穴

①塗っている量が少なすぎる

計算上1回の使用量は0.74g なので、SPFやPAの数値通りの効果を出そうとすると、
塗る量はよく言われるパール大1個分では足りなくて、2~3個分を顔全体に広げる必要があります。
これは、白浮きしちゃうくらいの量です。

炎症後色素沈着は、シミ・ニキビ跡と何が違うの?

顔を触ると、ついついニキビをいじったり、肌を引っかいたりしてしまいがちです。

こするとその部分は炎症を起こしやすくなり、シミの原因にもなります。
ですので、顔を必要以上に触らない。頬杖をつくこともやめたほうが良いでしょう。

炎症後色素沈着と一般的な「シミ」は別物

シミは厳密に言うと、炎症後色素沈着やそばかす、肝斑などをはじめとした色素病変の総称です。

そのため、広い意味で捉えるならば、炎症後色素沈着もシミの一種だと言えます。
ただし、世間一般では、加齢等により表れる老人性色素斑だけを「シミ」と呼ぶことがほとんどです。

老人性色素斑は、紫外線などの外部刺激により長年メラニンが蓄積されたことにより生じるため、炎症が原因となる炎症後色素沈着とは別物となります。

3 こすれるものを除く

こすれると、その部分も炎症が起きます。 
代表的なシミは、メガネの鼻あて部分にできた色素沈着。

このような色素沈着は、原因物質を取り除かない限りシミが濃くなり続けるので、
早めに対処をしてください。

原因として代表的なものは、メガネ、マスク、帽子、そして、正座をよくする方にできるひざ下の黒ずみ、タイトデニムを愛用しているとできるふくらはぎ外側の黒ずみ、肘、洋服でこすれるフェイスライン などがあります。

睡眠不足による肌への影響

・肌色の悪化(黄色っぽくくすむ)
・肌のハリの低下
・肌の水分量の大幅低下
・目の下のクマの悪化
・シワ、小じわの増加

良質な睡眠の肌への効果

・肌の水分量改善
・紫外線に当たった後の赤みが改善される
・肌のハリ改善

睡眠時間の目安は?

肌へ、良質な睡眠が必要だとわかっても、具体的にどのくらいの時間睡眠をとれば良いのでしょうか?

様々な研究論文を読みとくと
肌への良い効果がでる睡眠時間=7~8時間
肌トラブルがでる睡眠時間=5時間以下
という結果が出ています。

睡眠が肌のためによい・・・当たり前のように感じていて、ついつい見落としてしまいがちですが、美肌のために、シミを改善するためにあれこれスキンケアをおこなっても、睡眠不足では、せっかくのスキンケアが全く意味がなくなります。

美肌のためには、何よりも十分な睡眠時間をとり肌の細胞レベルでケアしてください。

まずは知って欲しい、 シミ治療の「4つのポイント」

シミ治療を行う際に、知っておいてほしい4つの大事なポイントがあります。

1.シミの種類
2.シミの原因
3.シミの予防
4.シミの対策

シミをより深く知ることで、シミ治療をより良くおこなっていくことができます。

当記事(シミの種類)以外の、シミ治療の大事なポイントはこちらから

シミの種類

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シミの原因

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シミの予防

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シミの対策

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